"地域と畑は自分たちで守る"
くまもと☆農家ハンター
 
こんにちは。農家ハンター&宮川洋蘭 宮川将人です。
今日は農家ハンターの発足と熊本地震から3年、いろんな思いを巡らせながらお便りしたいと思います。
 
2016年4月9~10日、県内各所で急激に増え始めていたイノシシによる農作物被害についてさしより農家のみんなで考えよう、それがイノシシ合宿でした。
 
 
急にもかかわらず25人が集まり、本気で議論しました。
イノシシ被害は農産物の問題だけではなく、集落の崩壊につながるとの声が出ました。



そして、たどり着いた答え、、、それは
「地域と畑は 自分たちで守らんばでけんばい!」 でした。
 
それが農家ハンターのスタートであり変わらない原点です。
 
 
 
その4日後でした・・
 
熊本地震【前震】の発生
夜9時過ぎ、風呂上りの子供の体を拭いている時に経験したことのないほど大きな振動が起こり、みんなでテーブルの下に隠れました。すぐに農園に向かい異常がないことを確かめて寝ました。
翌日朝は震度7でタンスが倒れたりした益城町の母の友人宅へ手伝いに行きました。
そして4月16日【本震】
 
益城町での手伝いと渋滞でくたくたになり家族で川の字になって寝ていると、ドーンと揺れました。
子供たちも飛び起き「怖い怖い」と泣いていたのですが「昨日の余震だから大丈夫ばい」となだめるも、昨日よりも強く長時間強く揺れたので、さすがに恐怖を感じ家の外に飛び出しました。



島にある自宅は海まで200メートルほど、津波の心配もあったので高台に集まりました。
はじめて前震、そして本震という言葉があることを知りました。
 
 
家族ぎゅぎゅうで車で寝ましたが、翌朝カーナビで阿蘇の神社や大橋が倒壊したニュースに衝撃を受けたと同時に、
 
雲一つない青空を見て「やばい」と思いました。
 
なぜならば、
本震で、停電していたからです。
 
栽培ハウスは設定温度以上の温かさになると、↑の△部分の窓が自動で開いたり、大きな換気扇によって空気が循環するようになっています。
それが停電で動かなくなってしまっていたのです。
 
 
 
 
母の日まで一ヶ月のハウスでは、数万鉢のランがつぼみをつけ、開花を待っていました。
 
9時を過ぎたころからハウスの中は、太陽の光によって急激に温度が上昇してきました。
電気がないと空気の入れ替えができないばかりか、水もかけられないのです。


母の日にお届けする花をすべてダメにしてしまう。 万事休すか・・・

最後に祈るような気持ちを込めてFacebookに投稿したところ、地元の建設屋さんで
はたらく後輩が「先輩、うちに発電機あるからすぐ持っていきます!」とメッセージをくれました。
 
 
この時の瞬間は今も忘れられません。
暗闇の先に光が見える、というのはこんな瞬間かもしれません。
 
ただ喜んでいる場合じゃありません。うちと同じように、産地の仲間も停電で窮地に陥っていましたのですぐにこの発電機でみんなのハウスを回ってもらい、みんな、そして何十万鉢の花が助かりました。
 

花農家にとって一年でいちばん出荷するタイミング、もしあのままあきらめたり
あのミラクルがなかったら35年続いてきたこの島のラン作りはなくなっていたかもしれません。
 


ピンチを救ってもらった後は、今度は自分たちが人のために動く番。
 
自宅が倒壊した同級生に差し入れを持っていったあと、
農家ハンターの仲間の井戸で目いっぱい水を汲んで持っていき、益城の避難所でお配りしました。

それからも農家ハンターのメンバーは率先して自分の生産物を持ち寄り、避難所に届ける活動を積極的に続けてきました。

みんなが言いました。僕らは農家でよかった。と。
みなさんのおなかを、こころを見たせるものをいつも持っている。
 
 
 もちろん誰一人、余裕なんてありません。

自粛ムードもあったり、交通インフラがダメージを受けて宅配便の制限がかかったりと、報道されたようにピークを迎えた母の日前に出荷の人手がたりなかったり、それはそれは大変でした。
 
でもみなさんに応援され、乗り越えてこれたからこそ今があります。
 
 
 
 
2011年東日本大震災から始めた募金活動が、まさか地元熊本に繋がるとは夢にも思っていませんでした。
「微力でも無力ではない」と信じて毎月少しずつ続けてきた募金ですが、ついに1千万円が見えてきました。 
募金ページはこちらです。 https://item.rakuten.co.jp/morimizuki/c/0000000275/

よく誤解されますが会社が儲かってるからやっているわけではありません。
正直、税理士さんに「そんな余裕はないですよ!」と注意されるくらいです。

 
熊本弁でできるしこ(やれるだけ)という言葉がありますが、私たちは宮川洋蘭として、農家ハンターとして、背伸びした上で できるしこ をこれからも汗かき続けていきたいと思います。
 
 
こんな話をすると皆さん何か自分にできないか、とよく声を掛けてくださいます。
 
もちろんあります!
昨年末オープンした楽天市場「農家ハンターSHOP」では、美味しいジビエや農産物だけではく、今は母の日ギフトをご紹介しております
なぜか。
 
それはカーネーション作りの匠として有名な清住先輩の農園に地震後お見舞いに行ったとき、グニャグニャになったハウスや地面を見て、もう再起は難しいだろうな、と正直思いました。しかしそのあともう一度、ハウスを立て直し花作りを再開されました。
キツイときも笑顔と感謝の気持ちを忘れず、花作りされる清住さんを本気で応援したいと思いました。
 
正直、初めてラン以外の花をご紹介します。
 
だからこそ物語と人に焦点を当てて私達だけの、熊本ならではの特別な母の日ギフトを作りました。
 
カーネーションと贈答用メロンのセットです!
 
赤肉メロンを育てる農家ハンターの西川君は、仲間を集め地震の時に人一倍汗を流した男です。ぜひ応援してやってください!
実は販売から10日間で「復興カーネーション×熊本メロンセット」は驚くほどご注文いただいております。数量限定ですので応援していただける方はどうかお早目に!
 
もちろん、本業の宮川洋蘭で栽培した自慢の洋ランもあります。

嫁さん(ネットショップの店長)丸出しで恥ずかしいですが、
先週、新聞で赤裸々にご紹介いただいた特別な母の日だけの洋ランもあります。

 地震後、2016年11月に植え付け、2年半かけてしっかり元気に育ってくれました。

 



 
今週の農家ハンター youtube ニュース

昨年から取組みをすすめているSDGsの取組みとしてまとめました。
まだまだ粗削りですが、3分間で伝える!&映像と声を切り離すなどなど、たくさん学ぶことができました。 

動画の冒頭で突進をかませるイノシシさんは105キロの超大物さんです。驚



熊本地震から3年、そして農家ハンターが生まれて3年。
あの日の記憶を写真で蘇らせ、想いと共に共有させていただきましたが
長文乱文にも関わらず、こうして最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


現在、安心安全なジビエを提供するための加工場建設に向けたクラウドファンディングも鋭意企画中です。


 
本メルマガにそのまま返信する形で一言でもコメントなどでお声をいただけますと、
ありがたく何より「肥料」になります。
 

地域の希望の星をめざす、くまもと☆農家ハンターの活動をこれからも温かく見守っていただければと思います。
 

有限会社宮川洋蘭 専務取締役 
くまもと☆農家ハンター 代表 宮川将人
 
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